建築見学会
- maedazemikouhou
- 5月13日
- 読了時間: 4分
更新日:5月13日
こんにちは!今回が初投稿、広報のB4熊本です。
5/9(土)に、前田先生の建築を実際に見学する機会がありました。
今回は「森×hako」「Peanuts」「foresutaカランころ」「santo」「幸楽園」の全部で5つの建築を各クライアントの方から直接お話いただきながら見学させていただきました。
はじめに「森×hako」を見学させていただきました。
条件の悪いとされる敷地奥の環境に付加価値を与えることで、これまで人々が足を運びにくかった場所へ新たな魅力を創出し、人々の活動を促す空間を設計されておられました。
また、レイヤー状の4枚の壁のそれぞれの開口部は、カメラレンズの「絞り羽根」のように奥に行くにつれ小さくなることで、身体的距離が曖昧になり、実際以上に奥行きや広がりを感じさせる空間体験が特に印象に残りました。
2階のギャラリーは以前エステが入っていたため、室内中央のBOXをあえて角度をつけて振ることにより、空間に自然な流れを生み出し、人が奥へと進みたくなるような動きを促す設計をされていました。
(森×hako:2009年竣工)

続いて、こどもえんつくしの0歳児棟「Peanuts」とダイニングホール棟「forestaカランころ」の見学をさせていただきました。
0歳児棟「Peanuts」では、実際に0歳児の気持ちになった気分で「ハイハイ」や「ほふく前進」を行いました。実際に体験してみると、想像していた以上にハードで、見るだけでは分からない感覚や気づきが多く、改めて「体験すること」の意義を学ぶ機会となりました。
また、園長先生のお話の中で、0歳児は「光」や「人の気配」、「声のする方向」に自然と惹かれていくということを知り、植物の揺れややわらかな光、音の広がり方など、建築空間の小さな変化が人の行動や感覚に影響を与えていることを改めて実感し、空間づくりの奥深さを感じることができました。
(Peanuts:2012年竣工)

ダイニングホール棟「forestaカランころ」では、十字柱が床から天井に向かって逆末広がりに広がることで、園児たちの視線に広がりを与え、実際の規模以上に伸びやかな空間に感じられました。
また、この十字柱によって園児たちはお互いの存在が見え隠れするようになっており、給食の時間には柱越しにのぞき合ったり、友達を見つけたりと、自然なコミュニケーションや遊びのようなアクティビティが生まれる空間を設計されていました。
園内にはさまざまな植物が植えられており、園児たちが日々の生活の中で自然の変化や季節の移ろいを体感できる環境であり、単に過ごす場所としてだけでなく、感性や好奇心を育む場にもなっていると感じました。
(forestaカランころ:2020年竣工)

続いて、福山市鞆の浦にある「santo」を見学させていただきました。
ガラスに仕切られたラウンジでは、ガラスを挟んだ先に石を配置することで、室内と室外の境界をあいまいにし、内と外が連続するような空間を感じることができました。
また、実際に工場の中にも入らせていただき、鞆の浦の伝統である「鞆鍛冶」についてお話を伺い、その歴史について直接触れる貴重な機会となりました。クライアントの方が「今あるものを残していきたい」と語られていたことが強く印象に残り、伝統を継承していくことの大切さを改めて感じました。
(santo:2022竣工)

最後に、現在建設途中の特別養護老人ホーム「幸楽園」の見学をさせていただきました。
人生の1/4を過ごすともいわれるこの場所において、どのような空間や関わり方が求められるのかを考えさせられました。施設内では、ピクトグラムや色彩を用いることで、言葉だけに頼らず誰もが直感的に理解できる環境が整えられており、使用者に寄り添った空間を体験することができました。
また、構造を担当された近畿大学の藤田先生による「レシプロカル・トラス構造」によって、天井の高い部分では開放的な広場のような空間が生まれ、低い部分では人との距離が自然と近づく親密な場が形成されていました。細い柱によってあれほど大きな天井を支えている構造は非常に印象的であり、その軽やかさとダイナミックな空間構成に圧倒されました。
(幸楽園:現在建設途中)

今回の見学では建築を実際に空間として体験することで、図面や写真だけでは気づくことのできない発見や驚きを得ることができ、現地で体験することの意義や空間の面白さを改めて実感しました。
また、クライアントの方々から直接お話を伺うことで、建物を使用する人と設計する人との関係性や、それぞれの想いに対する理解をより深めることができたと感じます。
見てくださってありがとうございました。
B4熊本



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